ガントチャートで見るとこんなふうに分担して仕事してるとします:
図1
タスクリストで見るとこう:
図2
さて、タスク管理ツールで、このようにプロジェクト全体を見てるとすれば、たいていは、そのユーザーは「Cプロジェクト」のリーダーか、または、共有のプロジェクト管理環境があるか、どちらかではないでしょうか。
そうでなければ、それぞれが自分の担当分だけを、自分のスケジューラーやToDoリストで管理してるでしょう。一担当者の個人的なタスク管理の範囲はこんな感じかと:
- パターンα
最小限の、自分の担当「分担Z」だけを登録・管理する。
- パターンβ
最小限の自分の担当「分担Z」と、自分の期限の理由である「確認・公開」を登録・参照。
図3: 個人タスク管理の範囲
パターンαのように、自分のタスクだけを登録・管理するのは、「わたしのすべき」ToDoリスト的な、ごく普通のやり方だと思います。
そして、パターンαから一歩踏み出す方向の1つとして、パターンβがあるのかな、と。
「確認・公開」はAさんのタスクで、yamahigeさんのタスクではない。でも、yamahigeさんのタスク「分担Z」の期限(終了日)は、タスク「確認・公開」のスケジュールに依存しているので、気にはしておきたい。
こういう依存関係を表現するのに向いているのは、もちろんガントチャートです。つまり、最初の図1です。
でも、このテイストを、もう少し気楽なダイアリー/手帳ふうのリフィルに持ち込んでみたい。それを実装してみたのがxfy Plannerのリフィル「ダイアリー 006 週間2列」の、2列表示の週間カレンダーです。
図4
「確認・公開」のような、自分のタスクと密接に関連するタスクは、他のプロジェクトのものもひとまとめにして、あるプロジェクトに登録しておきます。ここでは、それを「ターゲット」プロジェクトと名付けています。
「ターゲット」プロジェクトを表示「ON」にしておいて、「Cプロジェクト」を選択し、ダイアリー 006で見たのが、上の図4です。
図4では、タスクが、ガントチャートのように明確に線で結ばれてるわけではありません。でも、リマインダー(reminder)程度には機能するのではないか、と。
「ターゲット」プロジェクトには、「自分のタスクじゃないが、自分のタスクと関連するタスク」を、かたっぱしから放り込んでおきます。
かたっぱしからとすることで、分類論的な気遣いを排除します。もともと「パターンαから、一歩踏み出したパターンβ」がコンセプトですから。面倒はなるべく少なくしたい。
また関連の中身もさまざま。明確にコミットした工程もあれば、競合製品の発売日もアリです。
なお、現状で、最初のガントチャートのように管理できている方であれば、あえて、この方法をとる必要はありません。そもそも、最初の図1と、最後の図4とでは、プロジェクトの切り分けが両立しません。
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週間2列の「2列」の使い方を2種類、紹介してみました。
以前の記事「参考イベントとダイアリー 006 週間2列」の「参考イベント」と、「自分のタスクじゃないが、自分のタスクと関連するタスク」との間には、それほど明確な境界線はありません。
どちらでも、しっくりくる方でダイアリー 006を試してもらえれば幸いです。