電気学会の第50回情報システム研究会「組織と地域の情報システム,その他一般」で発表、ディスカッションさせてもらいました。流れとしては、Linked Open Data チャレンジ Japan 2011で賞をいただいた「歴史ドラマLOD」を、詳細化したものにあたります。
Q&A
- Q1: 結局「適切なハブの選択」問題になってしまい、同じことでは?
- Q2: 写真にメタ情報をつけるモチベーションを持たないのでは?
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システムのユーザーは2種類: ある情報に気づきたい人、その情報に気づいて欲しい人
そこで:
A1: 気づきがあればよく、「普遍的に最適な推薦」を目指していない。極論すれば偏見でも可。
A2: 気づいて欲しい人はいる。SEOや検索連動型広告が商売として成立する程度にはモチベーションはあるだろう。逆に、モチベーションを持たない人はスコープ外。
実装は、ブラウザのプラグイン・拡張機能、またはサイトのウィジェットなど。
「推薦がうるさい」「こんなのスパムだ」という反応は考えられる。あるいは「人気のハブ」が生まれるかもしれない。そのような圧力がハブを淘汰するかもしれないし、あるいはこのようなシステムは結局は成立しないのかもしれない。
- Q3: ハブ作成、利用、…の時間順序は?
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A3: 次のような流れになります:
日付 ハブ企画 利用者 1月 TVドラマに連動してプロモーションWebサイト(ハブ)を制作 2月 ドラマファンなのでプロモーション企画に乗る(=ハブを採用) 6月 たまたま注目した写真をきっかけに、ドラマにゆかりの記事(写真)を推薦される。
補足
的を射たありがたい質問でした。ありがとうございました。
「普遍的に最適な推薦」については、中長期的にはアリ。上記の運用の延長上に、「適切さ」や「適切さの尺度・評価基準」に関する知見があると期待してます。
コメント
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