ソーシャル的な何かが、タスク、ToDo、プロセス、ワークフローやプロジェクトに対するIT支援に導入されたとき、それは次のような特徴を持つだろう。
- 《提案》型・募集型のタスク
- タスクへのコミット、または《チェックイン》
- 潮が引いていくけど《完了しない》タスク
従来のタスク管理からの引き算として見れば
- 《目的》《目標》が未定・不定
- タスクの《割り当て》や《権限の委譲》とは別の仕組みで、人がタスクとかかわり始める
- 全体が完了したのかどうか、実は誰も判らない。部分については判るけど。
コンテンツにおけるソーシャルに当てはめて見る。意見、反応、動画などなどのコンテンツは、あるべき全体像が最初にあるのではない。個々の意見などが集まってみて、初めて全体像が判る。コンテンツにおけるソーシャルでは、全体の一部を分担するとか、一部を割り当てるとか、一部を作成する権限を委譲するといった概念はない。また、完成もない。
同様に、タスクにおけるソーシャルでは、達成すべき全体が最初に決まっていない。何をすべきか、徐々に提案され達成されていき、事態の進展に伴ってある時点ごとに、全体像が判っていく。だから、全体の一部を分担するとか、一部を割り当てるとか、一部を作成する権限を委譲するといったものとは、異なるモデルとなる。
企業でも、「ソーシャル x 情報システム」というと、今は、CRMの発展形だったり、従業員+顧客のコミュニケーションのことだったりする。でも、いずれ、人のタスク管理やシステムのプロセス管理に、こういうモデルが組み込まれるときがくるだろう。
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