次の2つを比べてみると:
- 運転免許の更新連絡書が届いた。更新手続き期間は、1/30から3/31の間だ。
- 展示会の案内が届いた。開催期間は、1/30から3/31の間だ。
どちらも、次の点では同じだと思います:
- ある事柄が予告されていて、
- それぞれに期間、つまり開始と終了があります。
でも、性質が違いますよね。どう違うかというと:
事柄: その1 | 相対的な | 事柄: その2 |
---|---|---|
運転免許の更新連絡書が届いた。更新手続き期間は、1/30から3/31の間だ。 ↓ 2/15 10:45に運転免許試験場に行って手続きを開始し、2/15 12:30に終了した。 ↓ 予定通り、よくできました! | 例 | 展示会の案内が届いた。開催期間は、1/30から3/31の間だ。 ↓ 2/15 10:45に展示会が開始し、2/15 12:30に終了した。 ↓ 2/16に会場に行ったら、「もう終了しました」だって。え?前倒し?(^_^;) |
予定通り | 早く終わった | 予定外 |
長い 開始可能な時から終了の期限までを取る。 | 期間の長さ | 短い 通常、正味の拘束時間をとる。 |
高い 自分の事柄に限定しても、大小さまざまな事柄が、並行する。 | 多重度 | 低い 我が身は一つ。多重化するのは物理的に困難。 …あくまで困難であって、ダブルブッキング、トリプルブッキングがないとは言えないが…(^_^;) |
事柄を並べる領域で、事柄が並んでいく方向のサイズを可変することで、重複しても見やすい。 | 表示に向いた |
事柄を並べる領域のサイズを固定にし、チャート全体の形をコンパクトに固定することで分かり易い。 |
まず、期間や日時の意味が違うので、それに基づいてどう行動すればよいかが異なります。
また、それらを表示するのに向いたチャート・図表が異なります。期間が長くて多重度の高い左側「その1」のような事柄を、カレンダーに表示すると、所定の事柄欄に収まらず表示しきれないという事態になります。例えば、Googleカレンダーに年表を取り込んだ場合みたいになります。
そこで、扱い方を工夫します。
ToDo、スケジュールとリフィル
普通は、事柄「その1」を「ToDo」、事柄「その2」を「スケジュール」や「イベント」となどと区別して、別々のチャートに表示します。
xfy Plannerだと、性質の異なる事柄を別々のプロジェクトに切り分けて、それぞれに向いたチャート -- リフィル -- で表示すればよいわけです。
でも、性質の異なる事柄でも、同じチャートに表示したいときがあります。例えば、論文投稿の締め切り日に、展示会で朝から晩まで説明員を予定するのはキケンでしょう。同じチャートに表示すれば、それが一目瞭然です。
あるいは、同じ仕事の事柄は、ToDoでもスケジュールでも、同じリフィルで表示したいことがあるでしょう。
性質の異なる事柄を一緒に表示するリフィルでは、従来のチャートとは異なる工夫が必要になるでしょう。
例えば、7週カレンダーでは、期間の開始と終了、および完了の「点」のみを示すようにしてみました。カレンダーであっても、上の図のような事態が緩和されるかな、と。その上で、開始、終了、完了のどれかの点を選択すると、対応する他の点もハイライトするようにしてあります。
もちろん従来のスケジューラーのような固定カレンダーリフィルもアリです。
ToDo ←→ スケジュール
あるいは、ToDoであっても、それに対する自分の行動予定を決めてから、スケジュールとして記入します。「その1」であれば、「更新手続き期間は、1/30から3/31まで」ではなく、「2/15 10:30 - 11:30に運転免許試験場で更新手続きする」と記入します。「1/30から3/31まで」という期間はチャートに図示しない。
でも、その日時が何を意味するかは、状況に応じて自分が決める。自分がどう行動するか、選択の幅は最後まで広くとっておきたい。そういう方もいるのでは?だから「1/30から3/31まで」という期間をチャートに図示したい。
これは、流動的な状況に臨機応変に対応したいということでしょう。決まったことを効率的にこなしたいというのとは、また別の態度だと思います。
これにこたえるには、事柄の性質とチャートとの関係を固定しないことが、役に立つのではないかと思います。xfy Planner用語でいうと、リフィルを切り替えられる。タスクリストから入力したタスクでも、スケジューラで表示・編集することができます。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。