次の2つの文章を比べてみます:
期限は3時でした。届けたのは3時半です。[1]
期限は6/30でした。届けたのは6/30の午前0時半です。[2]
間に合ったのはどちらでしょう?たとえば、次のような会話は、ありえると思います。
期限は3時でした。届けたのは3時半です。[3]
30分遅刻でしたね。怒られましたか?(汗)
期限は6/30でした。届けたのは6/30の午前0時半です。[4]
早く届けたのですね。そんなに意気込まなくても(汗)
ここで、2つポイントがあると思います:
- ことばの構造
どちらも、次のように同じ構造をしてるように見えます:
期限は◇◇でした。届けたのは◇◇+30分です。
それなのに、「◇◇」にはいることばによって、間に合ったのか間に合わなかったのかの解釈が異なるようです。
- 間に合ったのかどうか
- さらに、「◇◇」にはいることばが同じであっても、間に合ったのかどうかの解釈が異なりえる。
ある人は、[3]と[4]が正しいに決まってるじゃないか、とおっしゃるでしょう。
わたしは少し慎重で、どちらも遅刻、あるいはどちらも間に合っている、ということがあり得ると思っています。時代や世代、あるいは業界や地域によって異なるのではないかと思うのです。
図で示す場合
続いて、カレンダーや手帳に書き込む場合を見てみます。「●●の予定は、◇◇から△△までだ。」ということを、どのように記入するでしょう。◇◇や△△には日付けや時刻が入ります。
◇◇ |
|
△△ |
|
◆◆ |
|
←?→
◇◇ |
|
△△ |
|
◆◆ |
|
●●の予定は、
◇◇から
△△までだ。
しっくりくるのはどっち: 左?右?
この◇◇や△△や◆◆に、いくつかあてはめてみます。
まず、時刻の場合:
13:00 |
|
14:00 |
|
15:00 |
|
←?→
13:00 |
|
14:00 |
|
15:00 |
|
●●の予定は、
13:00から
14:00までだ。
日の場合:
6/29 |
|
6/30 |
|
7/1 |
|
←?→
6/29 |
|
6/30 |
|
7/1 |
|
●●の予定は、
6/29から
6/30までだ。
月の場合:
4月 |
|
5月 |
|
6月 |
|
←?→
4月 |
|
5月 |
|
6月 |
|
●●の予定は、
4月から
5月までだ。
年の場合:
2008 |
|
2009 |
|
2010 |
|
←?→
2008 |
|
2009 |
|
2010 |
|
●●の予定は、
2008から
2009までだ。
もう一つ小さな目盛を足すと、さらにややこしくなります。
13:00 |
00分 |
|
30分 |
|
|
14:00 |
00 |
|
30 |
|
|
15:00 |
00 |
|
30 |
|
←?→
13:00 |
00 |
|
30 |
|
|
14:00 |
00 |
|
30 |
|
|
15:00 |
00 |
|
30 |
|
●●の予定は、
13:00から
14:00までだ。
日の場合:
6/29 |
0時 |
|
12時 |
|
|
6/30 |
0 |
|
12 |
|
|
7/1 |
0 |
|
12 |
|
←?→
6/29 |
0 |
|
12 |
|
|
6/30 |
0 |
|
12 |
|
|
7/1 |
0 |
|
12 |
|
●●の予定は、
6/29から
6/30までだ…
時間以外では、どうでしょうか。
高さの場合:
3,000m |
|
2,000m |
|
1,000m |
|
←?→
3,000m |
|
2,000m |
|
1,000m |
|
標高2,000mから
3,000mまで
植物の垂直分布帯の場合:
高山帯 |
|
亜高山帯 |
|
山地帯 |
|
←?→
高山帯 |
|
亜高山帯 |
|
山地帯 |
|
亜高山帯からから
高山帯にかけて分布する
温度の場合:
42℃ |
|
41℃ |
|
40℃ |
|
←?→
42℃ |
|
41℃ |
|
40℃ |
|
41℃から
42℃まで
点か?、期間か?
師匠曰く「日や年は、その期間を指すことばなんじゃないか。」
う~ん、そうかもしれない。以上の状況をうまく説明していると思います。
点 |
期間、区間 |
---|---|
秒、分、時間、 |
日、週、月、年、 |
わたしはいぜんとして慎重です。でも、そうはいってもxfy Plannerのカレンダーリフィルやスケジューラーリフィルやダイアリーリフィルの実装は進めます。
さまざまな表示範囲(1日、7日、3ヶ月、数10年、…)や表示単位(30分、時間、日、週、年、…)のカレンダーやスケジューラーを開発してるところですが、なるべく、ソースコードは共通化したいのですね。ですが、そう簡単にはいかない orz という、これは、その一例でした。
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