手帳・ダイアリー選びのポイントの1つは、1ページまたは見開きで一覧できる期間の長さです。地図の縮尺(スケール)を例に、このポイントにアプローチしてみます。
10年ほど前、空間情報を研究している方と話しているとき、彼が何気なくこう言いました:
…地図上の道路の幅って、実際の道路の幅ではないんですね。明らかに実物より広いです。つまり…
…つまり、地図は、人が目的に合わせて理解しやすく、利用しやすいように表現が工夫され、盛り込む情報を整理するなど、縮尺に応じて編集されています。
このことは、Webの地図で、同じ場所を違う縮尺で見比べてみると判ります。縮尺の違う地図は、単に図形として拡大・縮小されているだけではなくて、建物のカタチが違ったり、道路が表示されてなかったりします。
縮尺の違う地図では、建物のカタチや、表示されている道路や川が違う。単に図形的に拡大・縮小されているわけではない。
単純に図形として縮小するだけで縮尺の小さい地図を作ったら、画面上の狭い範囲にゴチャゴチャといっぱい詰め込まれ、建物の細かいカタチはインクやドットが潰れてしまって、かなり判りにくくなってしまいます。なお、縮尺の大小についてはWikipediaの説明が分かり易いです。
そういうわけで、縮尺を変えることと拡大・縮小を区別する場合があります:
縮尺を変える ≠ 拡大・縮小する
Web地図などは、この意味で、縮尺の変更と拡大・縮小を組み合わせて実現されているようです。
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同じことが手帳・ダイアリーやカレンダーについても言えます。距離・空間の縮尺に対して、こちらは時間の縮尺ですね。
縮尺を小さくすると、同じ大きさの紙や画面で、より長い期間の出来事をカバーすることになり、実際にその期間に含まれる情報量が多くなります。
手帳・ダイアリーやカレンダーを使いこなしている人は、表示期間の長さに応じて、書き込む情報を簡潔にしたり、取捨選択したりしてますよね。
言い換えると、手帳・ダイアリーやカレンダーを選択するときには、そこに書き込みたい情報の時間密度と、1ページや見開きで表示される期間の長さとを考え合わせるでしょう。
大 ←--- |
縮尺 |
---→ 小 |
2千500分1 2万5千分1 5万分1 日本地図 世界地図 | ||
デイリー(日間) 週間 月間 年間 年表 | ||
小 ←---- |
紙面/画面あたりに含まれる、 |
---→ 大 |
←--- 人が紙面／画面に書き込める／読み取れる情報量は同じ ---→ | ||
詳細な記述 どんどん書き込む | 簡潔な記述 取捨選択 | |
地図の距離縮尺と、手帳・ダイアリーやカレンダーの時間縮尺
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情報整理・活用ソフト xfy Plannerを使うと、この事情を体感することができます。
来年3月末まで、毎週金曜日に定例ミーティング「パーソナルGrp定例」が入っているとします。こういうときは、「一括登録アシスタント」リフィルを使うと便利です。なお、試すだけのために新たにタスクを登録するときは、お試し用のプロジェクトを新たに用意して、そこに登録することをお勧めします。
これを「ダイアリー 007 3ヶ月」リフィルや「マルチ行 3ヶ月カレンダー」リフィルで見てみます。
下の図は、「マルチ行 3ヶ月カレンダー」リフィルの場合。「7日間」、「7週間」あたりまではなんとか。何もしないと、「7ヶ月」や「7年間」では苦しいですね。
↑ 7日間表示。一番下の「社内」プロジェクト行、9/18(金)のブロックに、「パーソナルGrp定例」タスクが表示されている。毎週「金曜日」ですから。
↑ 7週間。「社内」プロジェクトの行は、「週」にあたる全てのブロックに「パーソナルGrp定例」が表示されている。「毎週」ですから。
↑ 7ヶ月。「社内」プロジェクトの行には、「月」にあたる各ブロックに2～5個の「パーソナルGrp定例」が表示されている。「毎週」なので。
さて、ここではまだ見えていた緑色の「目標面談」が…
↑ 7年間。「目標面談」が隠れてしまいました。各ブロックは「年」にあたります。
そこで、「ダイアリー 007 3ヶ月」リフィルや「マルチ行 3ヶ月カレンダー」リフィルには、タスクの優先度で絞り込む機能があります。
↑ 全てのタスクを表示している状態から…
↑ 優先度★以上のタスクを表示するように絞り込むと…
↑ 大事な「目標面談」が出てきました。
優先度での絞り込みは、プロジェクト毎に設定できるので、仕事の種類ごとに違う絞り込みができます。
また、プロジェクト、つまり仕事の種類そのものも、画面上に表示するかどうか選択することができます。これについては、こちらの記事を参照して下さい » 「プロジェクトの表示/非表示を切り替える」
地図の縮尺の選択
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表示期間の単位
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地図の編集 |
優先度による絞り込み 表示するプロジェクトの選択 |
xfy Plannerは30日間無償で試用できます。来年の手帳・ダイアリーを買う前に、自分にあった「縮尺」を探ってみてはいかが？
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