山積みスケジューラは詳細設定が複雑です。これについては、2点、反省しています:
- 設定変更のUIがこなれていない
-
詳細設定をさらに2つに分けるべきだったかもしれません。
ツールバー + 詳細設定画面
↓
ツールバー + 設定画面 + 詳細設定画面 - 相互運用性を欲張りすぎかもしれない
-
xfy Plannerならではの強みを出そうと欲張りすぎたかもしれない。
他のリフィルや、スケジューラ/カレンダーソフトと互換性・相互運用性を持たせ、かつ、それを調整できるようにしようとした。これが欲張りすぎだったかもしれない。
特に、最初のバージョンから調整できるようにしたこと。
今回は2番目の話を。詳細設定が複雑なことへの言い訳が、やっぱり、これまた複雑なのですが…
タスク管理とスケジューラー/カレンダーの互換性・相互運用性
やりたかったのは、こういうことです。
所要時間 |
1.0 |
2.0 |
||
---|---|---|---|---|
山積み |
↓ |
↑ |
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スケジューラ |
||||
開始~終了 |
15:00~16:00 |
15:00~17:00 |
||
→ |
→ |
→ |
||
1時間の作業が… |
通常のスケジューラで見ると、15:00~16:00に設定されている。 |
~17:00に延長したら… |
2.0時間の作業になっている。 |
-
「山積みスケジューラ」リフィルで見て、所要時間が「1時間」のタスクを、「スケジューラ」リフィルで、「終了時間を1時間遅らせる」編集をしたら、再び「山積みスケジューラ」で見たときに、所要時間が「2時間」に変わっている。
-
つまり、実はこういう関係になっている:
所要時間 = 終了日時 - 開始日時
リフィルを切り替えながら、各リフィルで編集しても、この関係がそれなりに保たれる。
xfy Plannerのリフィルだけでなく、Googleカレンダーとの間でインポート/エクスポートしたり、iCalendar形式を介して他のスケジューラーとの間でインポート/エクスポートした場合にも、この関係がそれなりに保たれる。
この「それなり」具合を調整するのが、詳細設定画面のほぼ下半分、「以下は、他のリフィルや、スケジューラ/カレンダーソフトとの相互運用に関係する設定です。」から下の部分です。詳細設定画面でわかりにくいのは、この部分だと思います。
え???…ヘンですよね??
だって、山積みスケジューラとは、
タスクの開始・終了時刻ではなく、所要時間で管理することが特長であるスケジューラー
なのですから。開始・終了時刻を気にするために、複雑な詳細設定画面が必要で、これが山積みスケジューラの簡単さを損ねているって?
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「所要時間 = 終了日時 - 開始日時」という関係を保たなくてもよいなら、この複雑な設定画面は不要です。すっきりします。
あるいは、「所要時間 = 終了日時 - 開始日時」は保たれるが、「それなり」具合は調整できない、という仕様でもすっきりします。
そうせずに、この互換性、というか相互運用性にこだわった理由は2つあります:
- セイムスケール
-
1時間の会議があれば、その日に使える作業時間は1時間減る。Googleカレンダーに登録しておいた会議の予定を、山積みスケジューラが無視しちゃマズイだろう。
開始・終了時刻で管理されることも、所要時間だけで管理されることも、同じ時間軸に同じ縮尺で載せておきたい、すなわち「セイムスケール」。というか、載せるべきではないか?
まぁ、このあたりは、わたしの経歴によるところも大きいかも。社会人になって最初の仕事が共通文書フォーマットへの変換ツール。いらいずっと、標準文書フォーマットは、重要なテーマの一つですから。
- 製品の強み、差別化
- リフィルを切り替えながら、タスクを、場面場面で最適な画面で操作できることが、xfy Plannnerの強み。これを活かして、山積みスケジューラの強み、差別化要因としたい、という「こっち」の狙い。
これが、欲張りというか、大きなお世話というか、開発側の都合だろう、というところが反省点なわけです。
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それにしても、なんで、詳細設定画面があんなに複雑になってしまうのか?については、さらにややこしくなるので別の記事に続きます。
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